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勢いに身を任せて

ほぼ無計画で勢いだけの旅行に満足感を得られるのはなぜだろう。
山本二三の絵が見たい!ただそれだけの衝動で恋人を誘い高松市へと車を走らせた。三連休初日で天気は良好。空気は冷たいけれど陽の光はもう春の兆しを感じる。
恋人が「朝うどんをきめよう」と不的な笑みを浮かべながら朝食の提案をしてくれたので早速営業中のうどん屋さんをマップで調べて行くことにした。



手打ちの生地は太さが市販のものよりも太くてかなり腹持ちがよかった。そう言えば「麺のコシ」のコシって何だと思って調べたら麺の弾力のことだそう。麺にはコシがあって噛みごたえがあった。
高松市美術館へと移動し、今回のメインである山本二三さんの絵を見に行く。


大人1名1,200円で今回の企画展と常設展を見ることができた。企画展は想像の3倍くらいの展示規模でこの金額以上の価値を感じた。
テレビ画面を通して見る背景とは全く違い、書き込まれたひとつひとつの絵には気の遠くなるような細かな描写が写っている。凡人の私には計り知れない色彩感覚や建物の捉え方や拘り。物語の中でほんの数秒しか映らない一瞬の中にこれだけの熱量を注げるのかと理解しきれず頭がぼーっとしてしまった。写真撮影はダメだったので実物を見せられないのが惜しい。ぜひ訪れてほしいです。
アニメーション美術の創造者 新・山本二三展|高松市美術館公式サイトwww.city.takamatsu.kagawa.jp美術館のすぐ裏手には高松市の中心商店街があるということで少し歩いて見ることにした。
高知の街中とは打って変わって人の賑わいが絶えないことに驚いた。ブランドショップやドラッグストア、老舗の日用品店など空き店舗は歩いている限り見当たらない。飲食店も多数軒を連ねていてこんなにも賑わっている商店街が四国にあるなんてと話をしながら歩く。
少し裏手に入ったところで「調理道具専門」という看板が掲げられた店舗に遭遇する。昔の商店街の名残を残した外観と雰囲気に引き込まれ店内へと足を運んだ。


店内には高齢の店主と猫が1匹。お客さんは私たちだけかなと思っていたら続々と人がやってくる。みんな思い思いに調理道具を購入していく。私たちは最近はまったもんじゃ焼き用のヘラとくねくねのスプーンを購入した。所狭しと陳列された商品の山から宝探しのように選ぶ楽しさは忘られない。私の前に並んでいたご夫婦はたこ焼き用の油引きを購入していた。
中心商店街の賑わいが波及して、こういった昔ながらの小さなお店を守っている姿を見たような気がする。どうかお元気な内は永く続けてほしい。私のエゴになりますが。
地方にイオンモールが建つと地元の商店街が廃れる例はたくさん耳にするが、高松市は違うようでネットで調べると丸亀町商店街がイオンモールに勝ったという記事をたくさん見ることができる。調べて見ると面白かった。みなさんもぜひ。
すでに14時頃と朝うどんもそこそこに消化したので食べ物を探しながら瀬戸大橋タワーを目指して車を走らせてみることにした。
瀬戸大橋タワーは回転しながら地上108mまで上がる展望台なのだが、実物を目の前にすると恐怖が勝ってしまい断念。目視すると意外にスピードが早いんです。

近くにある東山魁夷せとうち美術館にカフェが併設しているということでお茶をしに向かう。
ラストオーダー1時間前で複数組が待っていたので人気みたい。確かにこのロケーションは待ってでも入りたい。




私はアイスグリーンティーとあまも、恋人はバニラアイスと抹茶を注文。
ビスコッティがバニラアイスに付いてるなんて!知っていたら迷わず頼んだのにと言うとビスコッティ1本とバニラアイス二口分を恋人が食べさせてくれた。
あまもは生地に青海苔が練り込まれたあんこのお饅頭みたい。隣にはちょこんと和三盆が添えられていてこれがまた格別に美味しかった。
お会計の時にお土産用にパッケージされたビスコッティと和三盆を購入した。ネットで調べても売っていないのでもっと買っておけばよかったと後悔。どうやらこの美術館のために記念で作られたお菓子のよう。大切に食べようと思う。
美術館から少し歩いたところに瀬戸大橋記念館がある。
瀬戸大橋の架橋工事にかかる全容が展示されており、何と入場無料で入ることができた。
工事にまつわる詳細な映像や模型などが盛りだくさんの空間で写真を撮ることも忘れるほどに内容が濃かった。
よく考えてみればこんなに大きな橋が海を隔てて島と島を繋いでいるのはとんでもないことだなと。そして何よりそれが人の手によって作られたものだという事実が興奮する。
ケーソンと呼ばれる大きな枠を海に沈めて、そこに海中コンクリートを流してできた基礎に今の橋がかかっているらしい。ケーソンを支える岩盤の仕上がりは最終的には人が海に潜って目視で確認したなどと説明が出てくるともう、次はどうなる、次はどうなると見る足が止められない。

閉館時間が近いタイミングで入ったのが悔やまれる。少し急足で見たので家に帰ったら瀬戸大橋についてじっくり調べる時間を取ろうと思う。




大満足の日帰り旅行はここまでで終了。
帰りの豊浜SAで美味しいチキンを購入して帰路に着いた。

まだまだたくさん行きたいところも食べたいものもある。勢いに任せてまた旅をしようと思う。