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ミニうどん

恋人とのデートはもっぱら自然がメインになることが多く、
美味しいお弁当を持って山の上で食べたり、ドライブすることが多い。
今回は道の駅にある食堂を目的地にその周辺をドライブすることにした。
曇り予報だったが、道中は雨が降ったり止んだりして肌寒い日だった。
食堂で注文したのは、彼がとんかつ定食で、私が唐揚げ定食。
あとから来た夫婦も同じ組み合わせで注文していてふっと笑ってしまった。
少し寒くなると温かいおうどんが食べたくなるのだが、
定食に「ミニうどん」の表記があって釣られてしまった。
唐揚げも食べたい、でも寒いしうどんも食べたい私の心理がお見通しのようだった。
お茶はセルフ。業務用の大きなポットから出てくるお茶がとってもおいしかった。定食が来るまでに2杯飲んで、こんな大きなポットが家にあればお茶が飲み放題やねと2人でネット検索したが該当のものは見つからなかった。
定食が来た。彼に1つ唐揚げをあげて、代わりにとんかつを一切れもらった。
私は前よりも食べるのが遅くなった気がする。
忙しい日々を過ごす中で、よく噛みもせず、流し込むように食べていたご飯を思い出す。仕事が終わっても時間がないから即席でご飯を作って温めている間に風呂に入り、睡眠時間を確保するために急いで食べる生活には戻りたくない。ドラマやアニメを流し見しながら、胃に入ればなんでもいいやと食べていた。
今は目の前の唐揚げが美味しすぎて、大事にゆっくり食べている。
ただの唐揚げではなくて、甘酢のようなタレがかかっていて、さらにタルタルソースまで付いている。
付け合わせのきゅうりの漬物すら愛おしてくて、大体私の食べあとは、どれも少しずつ残っている状態。
「ゆっくり食べやね」と先に食べ終わった彼が言う。大体いつもこの流れ。
日曜日のお昼時なのに人はまばら。
このご時世の中、定食の値段はなんと900円。安すぎる。
お店の経営が少し心配になる。
私の心配はよそに
「こうしたらもっと綺麗に見えるがよ」
「ああ、それいいやか!美味しそう」
楽しそうに料理の盛り付けをしているのかおばちゃんの声がすぐ後ろから聞こえる。なんというかのんびりしている。
「〇〇さん、ご飯のおかわりあるきね!」
「私が食べんってわかって言いゆうろ笑」
地元の人と楽しそうに会話するおばちゃん、私もそこに入りたい。
無くなったら困るので定期的に通うことにする。
唐揚げが美味しかったなとふと思い出したので、
ここに残しておこうと思う。